スマホ脳の喜劇 〜「デジタルデトックス旅」にデジカメを持っていくバカタレたち〜

脳化社会に生きる

脳の檻から一歩も出られない現代人

滑稽なバカタレ連中

 前回の記事では、現代人がスマホのアルゴリズムという「見えない檻(令和のバカの壁)」にハックされている構造をお話ししました。
 今回は、その檻に閉じ込められた現代人が、いかに滑稽で本末転倒な行動をとっているか、そのマヌケな実態を暴露します。

 象徴的なのが、最近ネット界隈でドヤ顔で見かける「スマホを置いて、デジカメだけ持って旅行する若者」で、テレビまで取り上げる始末です。
私は彼らをバカタレと呼んでいます(笑)

そもそも、スマホの使い方がおかしい

彼らは言います。
「スマホの通知に縛られたくない。体に悪いからデジタルデトックスの丁寧な暮らしをするために、あえてスマホを置いてデジカメだけで旅に出るんだ」と。
これは、アンデシュ・ハンセン先生のベストセラー『スマホ脳』が彼らの中でも話題になっているからなんです。

 一見すると、意識の高い素晴らしい行動に見えるかもしれません。
しかし、彼らの旅の結末を知って、私は思わず吹き出しました。
 彼らは旅先で、四六時中デジカメで動画を回し続けます。
そして家に帰った瞬間、その動画をスマホに移し、せっせとTikTokやInstagramにアップするのです。

……いや、そもそもスマホの使い方が間違っていますよね?(笑)

「スマホの通知が嫌なら、スマホの通知を切って旅に出ればいい」だけです。
機内モードにするか、電源を切っておけば一瞬で解決する話です。

スマホを置いて旅する私、かっこいい

それをわざわざ、

  • 「通信機能のない、重くて不便な劣化版スマホ(デジカメ)」を買い、
  • 旅先でせっせと動画を撮り
  • 帰宅してからわざわざスマホにデータを移して投稿する。

「スマホを置いて旅する私、かっこいい」というポーズが欲しいだけで、やっていることはただの手間の無駄増やしです。
 スマホという物理的な端末を置いてきても、脳みそ(OS)は一歩もスマホのシステム(アルゴリズム)から抜け出せていません。
緊急時の連絡や調べものをしたくても出来ないんですよね。


 道具をコントロールしているつもりが、完全に道具に踊らされている「幸福な家畜」の極みです。
アンデシュ・ハンセン先生も『スマホ脳』を書いた意味がない、と嘆いてるのではないでしょうか。

要するに彼らには、『スマホ脳』を読んでも真意を理解できなかったわけです。


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ここまで、現代人は劣化してしまったということです。
前回の記事で書きましたが、「脳」はスマホ用には出来ていないので、すぐに壊れて修復不可能なんですよ。
だから、私はバカタレと呼んでいるのです。

旅のリアルを消費する「係数ゼロ」の脳

「y = ax」のバカタレ

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養老孟司先生の『バカの壁』には、人間の脳の入出力を表す「y = ax」という一次方程式が登場します。

  • x = 旅先の自然、空気、文化(リアルな入力)
  • a = その人が示す「関心」の度合い(係数)
  • y = 脳の反応・行動(出力)このデジカメ若者たちにとって、旅先のリアルな自然や空気(x)はどうでもいいのです。

関心の係数(a)は「ゼロ」です。
彼らにとって世界は、「ネット上で『いいね』をもらうための素材(記号)」でしかありません。

感覚が麻痺した現代人

 生身の現実(流転する世界)を自分の身体で味わう耐性がないため、すべてを「動画データ(不変)」という脳に都合の良い物語に変換しなければ安心できないのです。
 旅先でも彼らは、目の前の景色ではなく、デジカメの「数インチの四角い画面」だけを凝視しています。
これなら自宅のベッドでYouTubeを観ているのと何も変わりません。
 私はあるコンサートイベントの仕事で、ステージからかなり離れたお客様に、両サイド、天井に設置の大型モニターを案内したところ、「それなら、家でテレビを視ているのと変わらない」と言われたことがあります。

 せっせと大自然に移動しても、彼らの脳は一歩も「脳化社会(ネット空間)」から引っ越しできていないのです 。
 これ、家庭菜園をされている方にもいえるんですけどね、せっかく土に触れているのに、定規で測ったような畑を作り、雑草が生えるとせっせと引き抜き、マニュアル通りの育て方をする人たちもなんら変わりません(笑)

釈尊の警告「無明(むみょう)」と、脳という臓器の傲慢さ

釈尊の視点「自分の脳に騙されるな」

 釈尊は「自分の脳(主観や執着)が見せる幻影に騙されるな」と説いた。
スマホ脳のバカタレは、アルゴリズムが個人の煩悩に合わせて最適化したタイムラインを「世界の真実」だと盲信しているわけです。

バカの本質とは

「自分はスマホ依存本を読んで対策しているから大丈夫」「デジカメ旅をしているから正気だ」と、自分の脳の認識を疑わないその「傲慢さ」こそがバカの本質(諸悪の根源)だと気がつくべきですよ。

シリコンバレーの帝王が仕掛けた「罠」

ドーパミンを出し続けた家畜の末路

 過去記事でも触れましたが、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツが、自分の子供にはスマホやiPadを絶対に触らせなかった事実は有名です。
彼らは、デジタル情報が人間の「身体性」を破壊し、バカを量産する麻薬だと知っていたからです。

 その帝王たちが作った檻の中で、現代のスマホ脳たちは、自ら進んで「不便なデジカメ」という代替品まで発明し、アルゴリズムにへつらいに行きます。
 「スマホを置いて旅する私、かっこいい」という脳内の麻薬(ドーパミン)を出すために、わざわざ余計な手間をかけて遠回りをしているのです。

 これほど冷徹に飼育された「家畜」が、かつての人類史にいたでしょうか。
だから、バカタレなんです。
もう彼らは治りませんから将来は見えてます。
次回作予定の「スマホ脳の高齢者」になります。

檻の外に出るために

スマホの使い方がそもそもおかしい

 スマホを物理的に手放すポーズ(ファッション)に意味はありません。
私たちの思考そのものがスマホ化していること(無知の知)を疑わなければ、壁の向こう側へは行けないのです。
スマホの使い方のそもそもを考えてみらたいかがでしょうか

 たまには動画を回すのをやめ、画面を伏せ、思い通りにならない「生身の現実」と対峙してみませんか。
 そこにしかない空気を感じることこそが、スマホが一番嫌う「遅くて深い思考」を取り戻す唯一の方法なのですから。

周りにはバカタレしかいなくなった日本社会ですから、異常な政権が誕生しても当然ですね。

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