慈悲

脳化社会に生きる

第2章③:釈尊が観た「脳のからくり」― 改竄された仏典と「脳化創作」の大乗仏教

信仰という名の思考停止―仏教に逆転現象が起こる釈尊滅後の腐敗、神格化、教えの改竄 釈尊がこの世を去った後、仏教の歴史には 皮肉な逆転現象 が起こりました。 特に、日本で広く親しまれている「大乗経典」は、養老流に言えば **「脳化(理屈)の権...
脳化社会に生きる

第2章②:釈尊が観た「脳のからくり」―仏教とは、「自分の脳に騙されるな」という教え

森という非意味の世界へ唯一、ログアウトを提唱した釈尊 この巨大な脳化の流れに対し、唯一、根本的な「ログアウト」を提唱したのが釈尊(ブッダ)でした。中村元先生は、ブッダが当時の外面的な宗教儀礼やカースト制度を徹底して否定した姿を強調されていま...
脳化社会に生きる

なぜ、現代社会は息苦しいのか? 養老孟司 最後の宿題

【本稿のハイライト】・「脳化社会(都市化)」vs「身体の免疫」:現代の息苦しさを「脳の暴走」と定義し、その処方箋を「免疫(自然)」に見出す独自の対比構造。・「情報の家畜」から「宇宙の実験場」へ:ネットやカルトに踊らされる現状を、宇宙規模の「...
養老思想から読み解くブッダの教え

釈尊の遺言(後編・完)

㊿ 依法不依人「法に依(よ)って人に依らざれ」旅の最後は北に向かった 80歳になった釈尊は北の方へ向かって旅をしたとされ、何故北の方へ向かったのか、中村元先生は、次の様に解説している。【中村】「人間やっぱり歳を取ってきますと、生まれ故郷のこ...
養老思想から読み解くブッダの教え

釈尊の遺言(前編)

㊾ 慈悲(慈しみの心、思いやりの心)2500年前の叡智 おかげまで、拙ブログも50記事を数えるまでになった。お読みいただいた皆様には深く感謝申し上げたい。 拙ブログは、養老思想「唯脳論」という脳科学から釈尊の教えを読み解いているが、今回から...
養老思想から読み解くブッダの教え

成田発言に養老先生が喝!!

㊵ 今だけ、カネだけ、自分だけの現代人「高齢者は老害化する前に集団自決、集団切腹みたいなことをすればいい」(成田悠輔) こんな過激な主張の発言者は、経済学者で米イェール大学助教授の成田悠輔氏(38)。東大時代、きわめて優秀な卒業論文に与えら...
養老思想から読み解くブッダの教え

5歳に起こる「交換」 失敗すると自己中の大人になる

㉛ 「同じ」=「交換」=「相手の立場に立つ」 気が付いていない、五歳時の脳の変化 拙稿は「貨幣の誕生と「知」の爆発」からスタートした。人類も動物も「意識」と「感覚(五感)」の生き物だが、人類の方が動物ほど「感覚(五感)」が優れてないから、代...
養老思想から読み解くブッダの教え

アロハ(ALOHA) に深い意味がある

㉕ アロハは挨拶だけではない。 前稿の「ハワイ」では、ハワイの人たちから我々人間も自然界の一部だということを学び、日本人の多くが一神教の西洋化を当たり前に取り入れ、すっかり自然を嫌う生き方になっていることを反省させられるものとなった。アロハ...
養老思想から読み解くブッダの教え

友人とは どんな時でも友である人

㉑ 信頼は最高の知己であり本当の友人、偽りの友人(中村元/文庫本『ブッダの真理のことば』p331) 事がおこったときに、友だちのあるのは楽しい。(大きかろうとも、小さかろうとも)、どんなことにでも満足するのは楽しい。善いことをしておけば、命...
養老思想から読み解くブッダの教え

釈尊が説いた子のつとめ 財産とは自分の身に付いたもの/養老孟司

⑰ 子のつとめ父母への尊敬と不要の義務 釈尊のいた頃の社会では、家長は世間一般と同じく父親だった様だが、子のつとめとして、父である家長に対する義務あるいは服従を説くというよりは、むしろ父母に対する尊敬、扶養の義務を説いていた様だ。世に母を敬...
養老思想から読み解くブッダの教え

釈尊が説いた良き妻とは

⑯ 良き妻とは 仏教の教えのような精神で家庭生活を行なっていけば、破局は相当に食いとめることができるのではないか(中村元) 前回の拙稿、「良き夫とは」に続いて、今度は妻に対しても説かれているので、中村先生の解説をみることにする。第一に、仕事...
養老思想から読み解くブッダの教え

釈尊が説いた良き夫とは/夫婦は直角に向かい合え/養老孟司

⑮ 良き夫とは妻を尊敬している【中村】「夫婦の間にはそれぞれ異なった義務があり、具体的に夫は妻に対してどうあるべきか、妻は夫に対していかなる義務を守るべきか、それを『シンガーラ青年への教え』という経典では五つの箇条にまとめて述べています。夫...
養老思想から読み解くブッダの教え

釈尊が説いた人生の幸福 -自分の体が分からない/養老孟司

⑫ こよなき幸せ-スッタニパータ 人生の幸福とは何であるか?「スッタニパータ」という釈尊の教えを集めた原始仏典には、「こよなき幸せ」という一節で根本の原則が纏められており、その中から現代の我々が参考とすべきものを紹介したい。<こよなき幸せ>...
養老思想から読み解くブッダの教え

同じ「イコール(=)」は平等か?

⑪ 同じ「イコール(=)」は平等ではなく彷徨い ここまでの拙稿をおさらいすると、2500年前に「知」の爆発が起こり世界各地に釈尊、ソクラテス、孔子など思想哲学者が登場した。それはその少し前に人類は貨幣を発明したことで、それまでの物々交換から...
養老思想から読み解くブッダの教え

縁起 – 網の目の如く互いに結ばれている

⑩ 縁起とは網の目の如く互いに結ばれていること 前稿「土から生まれ土に還る- なぜ他人を愛すべきか」で、中村先生の解説を通し、「お互いに目に見えない因果の網によってしっかりと結び合っている、いわば運命の共同があるわけです。」と学んだ。仏教で...
養老思想から読み解くブッダの教え

慈悲の理想を実践 ガンジーからキングへ

⑧ 無傷害を楽しむ 前回の拙稿では、慈悲の徳について、仏典「スッタニパータ」の中の「慈しみ」をもとに個々人の備えるべき「徳」とは何かを中村元先生の講義をもとに書いた。 植木雅俊先生がサンスクリット語原典から現代語訳された法華経に登場する常不...
養老思想から読み解くブッダの教え

慈悲の徳 一切の生きとし生けるものを愛すべき

⑦ 一切の生きとし生けるもの幸いであれ まず、「徳」とは何かを考えると、一般的には、「人徳」と言われるように、その人の身に着いた品性や価値だとすれば社会的経験や道徳的訓練などによって徳は備わるのだろう。そして、その徳によって社会的に価値のあ...
養老思想から読み解くブッダの教え

慈悲の理想とは抜苦与楽 人々の身になって考える

⑥ 人間はどう生きるべきか 拙稿、仏教誕生-変化に対応した新思想で、釈尊はこれからの世の中には『慈悲』が必要だと説いたと書いたが、慈悲のあるべき姿(理想)をどの様に説いたのかを中村先生の講義で確認したい。仏教で説く『慈悲』とは-人々の身にな...
養老思想から読み解くブッダの教え

男女の平等を世界で初めて説いた釈尊

⑤ 相手の気質に応じた対機説法 そもそも釈尊は何を覚ったのかについて中村先生は、NHKこころの時代/ブッダの人と思想:われ一切世間に違わずの中で次の様に講義されている。 「覚りというのは当人自身の事柄でしょう。それを言葉で概念化して伝えると...
養老思想から読み解くブッダの教え

仏教誕生-世の中の変化に対応した新思想

④ 金がモノを言う世の中に新思想(従来のアンチ思想)が次々と誕生 洞窟で暮らし他の動植物たちと同じく自然界の法則の下で暮らして来た人類も2500年前に脳で創造した貨幣を誕生させてからは、脳で創造する世界が全てであり金があればなんでも支配でき...
養老思想から読み解くブッダの教え

貨幣の誕生と「知」の爆発

② 2500年前に「知」の大爆発が起こる現代人になってからまだ20万年-2500年余り前に貨幣を発明 養老先生によると現代人たるホモ・サピエンスが登場して20万年という。洞窟に住んでいた人類は道具を操り、言語も発する様になった。そして、人類...
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